お肌の大敵!乾燥の季節到来!!その赤みやカサカサ…
放置すると大変なことに…改善と対策を知ろう!
カサカサ、ゴワゴワ、ピリピリ…
今年もお肌のトラブルが山積みのこの季節がやってきました。
お肌の水分は空気中の湿気や汗からもたらされます。季節や湿度の変化に応じて、お肌も乾燥してきますよね。
乾燥した肌は皮膚のかゆみを引き起こし、様々なトラブルの原因となります。
また、乾燥を放置してしまうと皮膚の病気になってしまうことも…!
では、お肌の乾燥はどのように防げば良いのでしょうか。
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赤みやカサカサはなぜ起こる?
健康な皮膚は皮脂膜でコーティングされた角質層がバリアとなり、外的刺激から皮膚を守る、あるいは体内の水分を外に逃がさないようにする働きがあります。これを皮膚のバリア機能といいます。
健康な皮膚は、新しい細胞へとターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を維持しているのです。
ところが、このバリア機能が低下すると、皮膚の中に水分をとどめておくことができなくなり、「乾燥肌」になるのです。
肌の乾燥した状態が続くと、アレルギー物質や化学物質が皮膚に入り込んだり、物理的にも刺激をうけやすくなります。水分を保持する機能も弱くなり肌の赤み、カサカサ、ピリピリの原因になるのです。
皮膚の乾燥の外的要因としては、湿度の低下、居住環境、誤ったスキンケアが挙げられますが、特に湿度が低下する秋から冬にかけて皮膚の乾燥が悪化します。
外界からの花粉やほこり、微生物などが侵入しやすくなるため、かゆみを伴ったり、ひっかくことで、さらなる皮膚バリア機能の破綻をきたし、悪循環になることもあります。
バリア機能が低下する原因
角層のバリア機能の低下は、以下のような原因が絡み合って起こります。
・肌のターンオーバーの乱れ
肌は、ターンオーバーといって常に新たな細胞に置き換わることによりバリア機能が保たれます。しかし、生活習慣の乱れや睡眠不足、ストレスなどでターンオーバーの乱れが発生し、サイクルが早まったり遅まったりすると正常なバリア機能が維持できなくなります。ターンオーバーの乱れはバリア機能の低下に繋がり、水分も逃げていきやすく、更に肌は乾燥するのです。
・紫外線の影響
紫外線を浴びることによって、肌表面の角質層が炎症をおこします。炎症を起こした角質層はバリア機能が低下し、その結果、肌の水分が奪われるのです。
・誤ったスキンケア
入浴時、身体をタオルでゴシゴシ擦りすぎていませんか?
タオルによる過剰な摩擦刺激は、汚れを落とすだけでなく肌を傷つけてしまい物理的に皮膚バリアを壊すことにつながります。さらに、洗浄力の強いボディソープをつかうことは肌に必要な皮脂まで取り去ってしまうことで乾燥しやすい状態に。
入浴の湯温を40度以上に設定すること、5分を超えて湯舟につかることも必要な皮脂を奪ってしまいます。
無理に長湯せず、お風呂から出た後はすぐに保湿をしましょう。
・加齢
年を重ねるごとに皮脂の分泌や肌の水分、セラミドなど皮膚の潤いのもととなるものが減っていく傾向にあります。皮脂やうるおい成分が失われ、バリア機能が低下しやすくなるのです。
また、年を重ねるごとにホルモンバランスの乱れも生じます。特に女性ホルモンの「エストロゲン」は肌の弾力やハリに大きく関わっているといわれ、加齢により女性ホルモンが減っていくことが肌の老化、乾燥につながります。
このように、若いときにはなにもしなくてもきれいだったお肌が年齢とともに乾燥しやすく、ハリやつやがなくなってしまいます。
・外気やエアコンによる乾燥
エアコンや冬場の外気は乾燥しており、肌の乾燥の原因です。冷房や暖房を使用すると空気は乾燥し、乾燥した空気にさらされた肌は水分が蒸発しやすく肌表面の乾燥が進み、バリア機能が低しやすくなります。
肌のバリア機能を保つには
①水分を補う
角質細胞内に水分を補給します。
②水分を保つ
セラミドは水分保持作用が高く、角質細胞間を埋めて潤いを保ちます。
③水分を逃がさない
しっかりと保湿をする事で皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。
化粧水で水分を補う事ももちろん大切ですが、何よりも補った水分を逃さない事が大切です。
せっかく水分を入れたのに蒸発してしまっては意味がありませんよね。
化粧水だけでなく、クリームを使った保湿ケアで水分・水溶性美容成分と油分・油溶性美容成分を補い、保湿する習慣をつけましょう。
乾燥肌を放置すると…?
乾燥肌を放置しておくと、角質層がはがれてバリア機能が低下します。一度痒みを感じて引っ掻くと、皮膚はかき壊され、直接神経を刺激するため更に痒みは強くなる。つまり、悪循環に陥ってしまうという事です。
乾燥が強い肌は皮膚バリアが弱く、少しの摩擦でも炎症や痒みが起きてしまいます。
また、乾燥したお肌では、外界からの有害な化学物質や微生物から体を防御することができません。皮膚に侵入した物質に対し、アレルギー反応が引き起こされ、皮膚の炎症やかゆみを生じます。
さらに乾燥肌を放置し、皮膚バリアが壊れしまうと敏感肌になります。健康な肌では問題とならない石鹸や化粧水などでも痒みや痛みを感じてしまうこともありますので、乾燥肌や敏感肌になる前に、正しい保湿、スキンケアで予防しましょう。
日常で改善出来る事
乾燥肌を予防するためには、まず角層を傷つける、または皮脂を除去しすぎる習慣を見直し、正しいスキンケアを行うことです。
入浴の時にタオルでゴシゴシとこすったり、洗浄力の強いボディソープを使ったりしていませんか?
今日からでも意識してみましょう。
・低刺激のものを使ってからだを洗う
まずはホイップクリームのようにコシのある泡をつくりましょう。
その泡をつぶさないように、出来れば手で、擦らず優しく洗いしましょう。
その後、洗浄成分が残らないようしっかりすすぎます。
・浴槽に浸かる
38〜40℃以下のぬるめのお湯、10分程度の短時間。保湿効果があり、リラックスできる入浴剤を使用しても良いですね。
・保湿は念入りに
入浴後は角層から水分が蒸発するため、直後でなくてもよいですが、保湿をなるべ
く早く行うことが大切です。
低刺激、高保湿のスキンケアは有効です。特に入浴後は皮膚が柔らかくなって吸収力が高まっているので、まだからだが温かいうちにしっかり塗りましょう。
シャワーや入浴ができない時は、低刺激性の化粧水やぬるま湯で皮膚に水分補給を行い、その上から保湿剤を塗るとよいでしょう。
水仕事をする時は、ゴム手袋を活用するなどして、肌のバリア機能を守りましょう。
入浴や水仕事の後は、5分以内に保湿剤を塗り、皮膚の水分を逃がさないよう心掛けてください。
・生活習慣の改善
適度な運動を行い、食事や睡眠などの生活習慣を見直しましょう。
バリア機能を維持する為には、質の良い十分な睡眠が必要不可欠です。三食きっちりバランス良く食事を取り、適度な運動をして肌のターンオーバーのリズムを整えましょう。
・清潔を保つ
皮膚トラブルの対策、予防には清潔ケアも大切です。枕とシーツをこまめに洗う、タオルを毎日取り替える等、つい忘れてしまいがちな事を意識してみましょう。
・外出時には紫外線対策を
紫外線を浴び続けることでバリア機能が低下し、お肌の内部が刺激され乾燥が進んでしまいます。日焼け止めは年中塗るのがオススメ。
紫外線が強い10時〜14時は特に、日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を活用したり、しっかり日焼け対策をして外出しましょう。
・湿度や衣服の刺激にも注意
ウールやごわごわした素材などの衣類の刺激や髪の毛の先端部の接触など軽微な刺激でも痒みを生じるため、肌に触れる部分にはそのような刺激がない衣類を選択することもおすすめします。
冬季は暖房により室内の相対湿度が低下するので、加湿器等による対策も必要です。
エアコンの使用は最低限にして、空
気が乾燥している場合は加
湿器を使用するなど、適切な湿度を保つよう心掛けましょう。
・メイクをしたまま就寝しない
メイクをした状態が長時間続くと、色素沈着や毛穴づまりの原因に…。
更にメイクで肌のターンオーバーを阻
害することから、細胞の生まれ変わりが上手くいかず、色素沈着によるシミやくすみがあらわれる可能性もあるでしょう。
帰宅後は出来るだけ速やかにメイクを落とし、お肌を休ませることが大切です。
・ストレスを溜めない
ストレスは、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌の減少、冷えによる負担、バリア機能の低下を引き起こす原因となり得ます。
ストレスはお肌の大敵。
出来れば心身をゆっくり休ませて、自分の身体と気持ちに向き合う時間を作りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
乾燥肌にならないようにする為、毎日のスキンケアや生活習慣の見直し等が必要になります。基本は皮膚を清潔にし、保湿をする事が大切です。
最初は肌がカサカサする程度の乾燥肌ですが、放置する事で不快な症状を感じるだけでなく、肌年齢が低下したり、見た目にも老けてみられることがあります。
また、乾燥肌を放置すると肌のバリア機能が低下し様々な皮膚疾患を併発したり、悪化させる可能性もある為、乾燥がすすむ冬場はしっかり対策を行っていきたいですね。
痒くてつらい皮膚の病気になる前に、日頃から乾燥対策を行いましょう。