乾燥肌ってなんだろう。気になる症状・原因そして解決策は??
乾燥肌ってなんだろう。気になる症状・原因そして解決策は??
乾燥肌と呼ばれる状態には、どのような症状があらわれ、どのような対策をしなければならないのか。またその原因は何かを知り、乾燥肌に対する正しい知識を身につけましょう。
日常生活や日頃のスキンケアにおいて、簡単に取り入れられる乾燥肌対策や解決策、そして注意点もご紹介します。
乾燥肌とは
乾燥肌とは、肌の水分・皮脂が不足して潤いがなくなっている状態で、ドライスキンとも呼ばれます。加齢や乾燥や摩擦による刺激、紫外線の影響など様々な原因があります。お肌の悩みの多くにこの乾燥肌が関係しています。
●症状
実際乾燥肌になると下記のような症状に悩まされます。
・皮膚のつっぱり感やかさつき(カサカサしたり、ピリピリする)
・白く粉が吹いたようになることもあります。
・化粧ノリが悪くなる
・かゆみ
・肌のヒビ割れ
・赤み
特に乾燥しやすいのはもともと皮脂の分泌が少ないすねや膝、肘、手の甲、角層の厚いかかとなどです。お顔で乾燥しやすいのは、顔では頬や目のまわり、口のまわりなどが乾燥しやすくなります。皮膚の乾燥は、アトピー性皮膚炎をはじめとした様々な皮膚の病気を悪化させる要因にもなります。
乾燥肌の原因はバリア機能の低下?
バリア機能とは、乾燥した空間に居てもお肌が潤いを保つための大切な機能です。正常に働いていると、お肌の水分を保ち蒸散を防ぐとともに、アレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌を守ります。この仕組みは、外界から体を守る「肌のバリア機能」と呼ばれています。逆にバリア機能が低下すると水分が逃げてしまい乾燥肌を悪化させていきます。つまり、乾燥肌を起こさないためには、肌のバリア機能を守ることが何より大切なのです。
では、肌のバリア機能の低下の原因についてご紹介します。
●生活習慣の乱れ
偏った食事や睡眠不足になっていませんか?偏った食事は皮脂の分泌に異常をきたし肌トラブルの元になり、結果肌の回復能力が落ちバリア機能も低下します。
特に、慢性的な睡眠不足は、ターンオーバーによる細胞の修復を妨げ、肌のバリア機能に深刻なダメージを与えます。また、睡眠時に出る成長ホルモンには、肌を修復する活動をしてくれますが睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌も低下しさらにバリア機能も低下してしまうのです。
●エアコンが効いた室内で長時間過ごす
エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまうため、冷房でも暖房でも、長時間使用により空気は乾燥します。空気の乾燥はバリア機能低下に繋がります。私たちの肌は、皮脂や汗を分泌して乾燥から肌を守ろうとする力を持っていますがエアコンが効いた空間で過ごしていると汗や皮脂分泌の働きが弱り肌は乾燥しやすくなりさらに、バリア機能が低下する原因のひとつになります。
●紫外線によるダメージ
太陽光に含まれる紫外線は、肌から水分を奪い、肌の奥まで浸透し細胞を傷つけ乾燥を引き起こします。何より肌の一番外側にある角質層はストレートに紫外線のダメージを受けます。細胞が傷つけられると肌のキメが整わなくなり、それはバリア機能のある角質層でも同じで細胞が傷つけられるとバリア機能は低下してしまいます。
●間違ったスキンケア
お肌を綺麗にしようと思ってゴシゴシと何度も洗っていませんか?
お肌によいと思って実践しているスキンケアが、実際はバリア機能を低下させている原因かもしれません。 洗いすぎは肌に必要な皮脂まで除去してしまい、結果的にバリア機能が低下してしまいます。擦りすぎもまた肌を摩擦で傷つけ、肌のバリア機能を低下させる原因になります。
●加齢による肌の乾燥
年齢を重ねると、肌が乾燥しがちになります。実際、加齢とともに「皮脂」の量が年々減少していきます。全身に占める水分の割合も、徐々に減少し肌の内部の水分量も減ってきます。皮脂や水分などが減少することによって、肌のバリア機能も弱まっていきます。
●肌のターンオーバーの乱れ
よく勘違いされますがターンオーバーの乱れに年齢は関係ありません。ストレスや生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアや乾燥によってターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。ターンオーバーのサイクルが早まったり遅くなったりするとバリア機能が低下し、新たな細胞との入れ替わりが上手くいかず、また天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が生成されにくくなりお肌の水分が逃げやすくなります。
乾燥肌対策と改善策
乾燥肌対策には日頃から、肌を清潔に保ち、バリア機能を正常に保てるように日々のスキンケアが重要です。低刺激で保湿力が高い成分の含まれているスキンケア製品を選んでみましょう。
●洗顔
お肌についた化粧品や汚れをしっかり洗い流しましょう。
肌を洗う場合は、スポンジやネットで泡立ててから、泡でやさしく洗うようにしましょう。
何度も洗うのは厳禁です。
また入浴時でも簡単に始められることがあります。
・入浴時のお湯の温度(シャワー含む)を少しぬるめの温度に設定する(40度以下)
・入浴剤を保湿タイプにする
入浴により、天然保湿因子は流れ出てしまいます。よって肌から相当量の水分が逃げています。なので入浴女にも乾燥肌対策を取り入れてみましょう。
●入浴後、スキンケアはすぐに
お風呂上がりの肌はしっとり潤いを感じますが、実はとても乾燥しやすい状態にあります。
お風呂のお湯は汚れを落とすと共に皮脂も落としてしまい皮脂のない肌はどんどん乾燥が進んでしまいます。
入浴後10分以上経つと、肌の乾燥が進んでしまうといわれているため、入浴後は10分以内にスキンケアをすることが大切です。
●正しい使い方を実行する
どんなケア製品も使用する用途や手順・使用量など守らなければなりません。自己流の使い方ではせっかくの効果が半減してしまうこともあります。説明書をよく読んで正しい使い方を守ることも大切です。
●食生活など生活習慣を見直す
肌のバリア機能や回復力を高めるためにも、バランスの良い規則正しい食生活を心がけましょう。特に肉、魚、大豆製品などのタンパク質は肌細胞を生成する大切な栄養素です。また肌の弾力を保つコラーゲンの生成を促すビタミンC、新陳代謝を促進するビタミンA、皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンB2やB6などのビタミン類も肌に密接な関係があります。偏った食事にせず野菜や果物も毎日の食事にとり入れてバランスよく摂取し健康な肌を育みましょう。また、しっかり睡眠をとって、肌のターンオーバーを促しましょう。
●適度に室内を加湿する
空気の乾燥する冬はもちろん夏のエアオンも室内は乾燥しています。あまり季節などは意識せず部屋の加湿対策は行いましょう。加湿器を使用したり、職場などで難しい場合は保湿成分の配合されたミスト化粧水を携帯したり卓上小型加湿器などで潤いを維持していきましょう。
●紫外線対策を行う
紫外線はバリア機能にダメージをあたえ、日焼けをすると肌の乾燥に繋がるため出来るだけ浴びないようにしましょう。日中の外出時には、日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたりあまり素肌を出さないような服装にすることも効果的です。曇りの日や日陰でも紫外線は降り注いでいるので注意が必要です。日焼け止めも保湿剤が配合されているものも発売されていますがあまり肌に直接塗りたくない方やしっかり乾燥を防ぎたい方は日焼け止めを塗る前に保湿クリームを塗ってから日焼け止めを塗って肌を保護することもおすすめです。
まとめ
様々な原因があり老若男女すべての人が一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
何度もお伝えしておりましたが乾燥肌にはバリア機能の正常な働きが重要です。外からケアするだけでなく中からのケアも意識しバリア機能を正常に働かせ乾燥肌からお肌を守りましょう。またスキンケアは保湿成分配合低刺激のお肌に合ったものを選びこまめに保湿し潤いのあるお肌を目指しましょう!